お仕事まるわかり 作業療法士

What is OT?

作業療法士のお仕事とは?

This is OT !

作業療法士は、入浴や食事など日常生活の動作や、手工芸、園芸及びレクリエーションまであらゆる作業活動を通して、身体と心のリハビリテーションを行う専門家です。 理学療法士と異なる点として、作業療法士は精神障がいの領域も対象としており、幅広くリハビリテーションの現場で活躍しています。

About Works

お仕事内容

01
日常生活活動訓練
ベッドから起き上がる、立つ、歩くといった日常生活の動作が不自由になった人たちが再び活動するための訓練を行う。家庭や社会への復帰が目的なので、できることを広げるようサポートする。
02
応用的動作・能力の改善
食事やトイレ、家事など、日常で必要となる身辺動作や家事動作などの訓練を行う。なかには手芸や木工、将棋、園芸など、趣味として行われるような動作も取り入れ、より豊かな生活が送れるようサポートする。
03
社会的適応・能力の改善
地域活動への参加、就労・就学で不便が出ないよう訓練を行う。職業訓練や通勤時の交通機関の利用についてなど、具体的な生活に沿った内容の訓練や指導を行う。
04
福祉用具指導・住環境の整備
日常生活を円滑に行うために車椅子や歩行器といった福祉用具を使用する場合、選び方や使い方についての指導をする。また、バリアフリーが施されていない家では、可能な範囲でのリフォームも含めてスムーズに生活できる環境づくりをサポートする。
What is required ?

今の時代に求められる作業療法士とは?

今現場から必要とされる作業療法士には、以下のような要素が重要とされています。

01
継続的な学習と専門知識の更新
個別化と患者中心のアプローチ: 作業療法士は、患者の個別のニーズや目標に合わせて、カスタマイズされた治療計画を策定する必要があります。患者の生活上の活動や日常生活動作を重視し、彼らが自立した生活を送るためのスキルや戦略を開発・向上させることを目指します。
02
統合的なアプローチ
作業療法士は、単に身体的な回復に留まらず、患者の総合的なケアにも取り組むことが求められます。他の医療専門家やケアチームとの連携やコミュニケーションを通じて、総合的な治療計画を立案し、患者の健康と回復を促進する役割を果たします。
03
技術とデジタルヘルスの活用
現代の作業療法士は、技術やデジタルヘルスの進展を積極的に活用することが求められています。テレリハビリテーションやモバイルアプリなどのデジタルツールを使用して、患者とのリモートケアや自己管理の支援を行うことが重要です。
04
健康促進と予防
作業療法士は、単に疾病や障害の治療だけでなく、予防と健康促進にも積極的に取り組む必要があります。患者に対して適切な活動やライフスタイルのアドバイスを提供し、健康的な生活習慣の維持や疾病予防に貢献します。
05
コミュニケーションスキルとチームワーク
作業療法士は、患者やその家族とのコミュニケーションを円滑に行い、信頼関係を築く能力が求められます。また、他の医療専門家やケアチームとの協力とチームワークを重視し、総合的なケア提供に貢献します。
06
関連分野との知識の統合
作業療法士は、医学、心理学、社会学、教育学など、さまざまな関連分野の知識を統合し、患者のケアに活かす能力が求められます。患者の背景や状況を理解し、適切なアプローチと介入を選択するために幅広い知識を持つことが重要です。

これらの要素に基づいて、現代の作業療法士は患者の生活の質を向上させ、日常生活や職業上の活動への復帰を支援する役割を果たすことが求められます。