お仕事まるわかり 介護福祉士

What is CW?

介護福祉士のお仕事とは?

This is CW !

介護福祉士の仕事は, 病気やケガなどによって身辺の生活行為が自分で出来ない時や、お手伝いが必要な時、介護技術を活用し身の回りの世話やサポートを行います。時には、一緒に病院に出向き、医師に現状を伝えたり、役所での手続きや家族の介護に関する相談や助言を行うこともあります。
いわば「生活支援の達人」それが、介護福祉士の仕事です。

About Works

お仕事内容

01
身体介護の仕事
身体介護とは、身体に直接触れて行う介助のことです。そのために必要な準備や後片付けなどもこの仕事内容に含まれます。身体に直接触れない場合にも、日常生活の動作能力(ADL)やその意欲を向上させるために、要介護者と共に行う自立支援のためのサービスもこの身体介護にあたります。身体に関わる介護の一環だからですね。
02
生活支援の仕事
日常生活の援助です。訪問介護の場合は家事援助という呼び方をします。身体介護とは違い、身体に直接触れない仕事内容が生活支援です。炊事や洗濯、買い物などの家事や、そのために必要な一連の行為を含みます。要介護者本人を代行して行うサービスであるため、家族のために行っている家事・掃除、ペットの世話などは含まれません。また日常生活から逸脱した内容も対象外です。
03
相談・助言の仕事
要介護者やその家族から介護や生活に関わる相談を受け、それに対してアドバイスを行う仕事内容です。より良い形で自立した日常生活が過ごせるように導くことを目的としています。家族との橋渡しや各種サービス・施設への窓口としての役割を担うことや、相談すること自体で不安が解消される場合もあります。また、単発の相談だけでなく継続して話を聞くことが必要なケースもあります。
04
社会活動支援の仕事
介護が必要な人は、社会との繋がりが薄くなってしまいがちです。頼れる家族と施設だけに人間関係が狭まってしまい、孤独を感じる人も少なくありません。社会との繋がりを持つことはよりよい生活ができるようリハビリを続けていくモチベーションにもなります。地域の人との円滑な人間関係が築けるようお手伝いをすることも介護福祉士の仕事内容のひとつです。
05
チームマネジメントの仕事
介護福祉士は、数多ある介護関連の資格の中で唯一の国家資格です。そのため、介護に関わるチームメンバーの中ではマネジメントに関わる場面も出てくるでしょう。一定の経験を積んだ介護福祉士はチームリーダーやユニットリーダーとなり、チームのマネジメントやチームケアを実施していきます。介護実践者としてリーダーとなるだけでなく、介護技術の指導や他職種との連携もこの仕事内容にあたります
Demand and future prospects

介護福祉士の需要や将来性

日本は現在「超高齢社会」と呼ばれており、高齢者の人口が増え続けています。比例して介護施設も増加しており、介護業界は慢性的な人手不足に陥っています。そうした中、今後の介護業を担う資格として期待されているのが、介護福祉士です。ここでは介護福祉士の需要や将来性について説明します。

01
増加し続ける介護福祉士の需要
介護福祉士は、介護の現場で非常に需要の高い資格です。社会福祉士、精神保健福祉士と肩を並べ、福祉業界を支える重要な職業といえます。介護に関する高度な知識・技能があると認定する国家資格であるため、社会的評価が高く、実際の現場でも中心的な存在として活躍できます。管理職や現場のリーダーを任される機会も多いでしょう。高齢者が急増し、介護施設も増設されている現在、介護福祉士は施設の運営に欠かせない存在となっています。
公益財団法人「社会福祉振興・試験センター」の発表によると、介護福祉士として登録されている人の総数は、令和1年1月時点で1,694,630人です。加速する高齢化に伴い、介護福祉士の数もここ数年で急増しておりますが、まだまだ現場に人材は足りていない状況です。
02
介護福祉士の将来性
今後の日本において、予測では2054年まで75歳以上の人口が継続的に増えていくと考えられています。そしてその後も増えたり減ったりを繰り返す波状態になると考えられるため、介護福祉士の需要が増えることはあっても減ることはありません。将来的にも需要の高い仕事と言えるでしょう。介護に関わる雇用が増え、それを束ねる専門職としても介護福祉士は求められるようになります。
また、介護福祉士は名称独占の資格です。そのため、従来は資格を取っても仕事内容は無資格の人と変わらず、収入面でも月数千円の資格手当がつくだけのわずかな違いでした。そのため、資格手当のかからない無資格のスタッフを多く雇う施設が出てきてしまうという実情がありました。この状況を打開し、介護サービスの質向上をはかるため、現在では在籍する介護福祉士の人数に応じて補助金が出るなどの対策が行われています。
介護の現場は、慢性的な人手不足でサービスの質を落としかねない危機にあります。現在求められているのは、正しい知識と豊富な経験で、現場をけん引できる介護福祉士の存在です。環境改善も進んでおり、介護福祉士の将来は明るいといえるでしょう。
03
多方面で活躍できる介護福祉士
介護福祉士の仕事は、介護施設の中で介護業務をすることに留まらず、活躍の場は多方面に広がっています。そのため、自分の適性に合った職場や働き方を選択しやすい仕事とも言えます。
リハビリテーションの分野においては、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士と連携して介護ケアを行います。ITの分野とも関わりがあり、介護ロボットやAIを介護の現場に取り入れていく工夫も求められています。その他、ハンドケア・音楽療法・アニマルセラピーなど、多様化する高齢者向けの治療や療法に対応できる介護福祉士が求められています。
04
介護福祉士は一生ものの資格になる
出産や育児などで、一旦仕事を離れたのち、現場に復帰する介護福祉士もたくさんいます。サービスを提供する1スタッフとしても管理者としても、介護福祉士の資格があれば転職先に困ることはありません。また、勤務形態も常勤からパートまで、自分の生活スタイルに合ったものを選ぶことができます。そのため、今後、家族を持ったり、子育てをしたりする人にもぴったりの仕事です。
Payment

介護福祉士の給与や年収について

令和2年度の厚生労働省の発表によると、介護福祉士の平均給与額は約33万円です(月給・常勤、平均勤続年数8.9年)。勤続年数1年~4年の者については約31万円、10年以上の者は約36万円です。いずれの勤続年数においても前年度との比較において平均給与額は1.5万円以上増加しており、今後も増加が見込めます。
また、介護福祉士などの資格を保有していない介護職員の平均給与額は約27万円でした。

Improvement of Treatment System

特定処遇改善加算について

特定処遇改善加算とは、2019年に創設された、介護職員への処遇改善制度です。具体的には勤続10年以上の介護福祉士に対して月額平均8万円相当の処遇改善をおこないます。介護福祉士以外のその他介護職員についても賃上げに該当しますが、介護福祉士よりも加算が小さくなければならないというルールがあります。これにより介護福祉士は更に働きやすくなり、需要も増加するでしょう。